ABL(動産債権担保融資)とは何のこと
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
FPオフィスALIVE國弘です。
今日は中小企業の資金調達方法である、ABL(動産債権担保融資)について説明致します。
ABLと言いますと製造業などの在庫のある経営者の方でしたら聞いたことがあるかもしれません。
どの様なものかと言いますと、経済産業省によりますと、「在庫や売掛金を活用する新たな資金調達方法」でございます。
一般であれば前に給与ファクタリングで行う方法やマイホームを担保とする不動産担保ローンなどがございます。動産ですので家のように動かせないものでなく、動かせるものを担保とします。
ABL総論
借り手と貸し手の間の緊密なコミュニケーションと協力関係で行う融資です。特徴としては5つございます。
① 不動産資産がない企業でも融資を受けられる可能性が高まる。
② 貸し手の審査や企業側の登記手続きに一定の時間が必要である。
③ 経営管理の効率化、在庫管理コストの低下につながる。
④ 貸し手に対して担保にした在庫や売掛金等の増減を定期的に報告する義務がある。
⑤ 担保にした資産の状況等を貸し手と共有すること(貸し手への報告業務)で、事業に対 する深い理解を得られ、安定的に資金を確保できる。また、業績に合った経営へのアドバイスを受けられる
このように特徴や経営アドバイスを受けることがございます。資金に関しても安定的に行うことが出来るなどのメリットもございます。
動産の担保例
動産の担保例としてはどのようなものがあるか説明いたします。例えば、売掛債権や工事請負代金そして診療報酬債権などが対象になります。担保割合はおおむね70%~100%になります。例えば1000万円であれば、700万円から1000万円でございますが、担保割合が7割であるということは絶対に700万円と言う考えは辞めた方が良いかもしれません。実際に審査をしてみると担保割合が5割になり、500万円となるケースも中にはございます。
まとめ
ABLは中小企業の資金調達方法としては良いかもしれません。ただし借りることが出来る金額は7割から10割となっていますが、審査で5割もしくは3割になることもございます。このように考えれば担保のかけ目が7割を下回ることを考えて審査を受けてみるのも良いかもしれません。
活用例に関しましては中小企業庁のホームページにリンクできるようにいたしますのでよろしくお願い致します。
https://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/urikake_jirei.htm
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