ロングショート戦略についてFPが解説

MBA・FPオフィスALIVE代表國弘泰治です。

今回はロングショート戦略について説明します。

ロングショート戦略とは

この戦略はヘッジファンドの原点ともいわれているもので、現在でも業界資産の3分の1を占める最も運用残高が大きい投資戦略です。

理由は戦略手法自体はそれほど難しくはなく買越し株式を中心とする投資になります。

他にも株式銘柄もしくは株式指数(S&P500などの指数)を空売りすることで市場リスクを回避する投資手法と言われています。

ロングショート戦略のポートフォリオ

ロングショート戦略のポートフォリオはロングとショートの双方のポジション同時に保有しますが、常に買越しポジションの総額が空売りポジション総額を上回っているからです。

市場との相関性は前説明したマネージド・フューチャーズ戦略よりも高いと言えるため、ベータリスクは注意が必要です。

このように考えると、株式市場や債券市場との相関性が低いものを狙うのであれば、前に説明したマネージド・フューチャーズ戦略の投資も考えるのも一つです。

ロングショート戦略のメリット・デメリット

ロングショート戦略のメリットデメリットについて説明をしていきますが、メリットとデメリットの割合は半分半分といった所です。

メリット

①わかりやすい②少人数での運用が可能の2点です。

わかりやすい

先ほど説明したようにロングショート戦略のメリットは株式だけが投資対象なのでその点は魅力です。

金融商品に関してもRL360 °などといった金融機関の海外積立投資であれば積極型な運用を採用しているIFA(代理店)であればロングショート戦略を採用しているでしょう。

少人数での運用が可能

ロングショート戦略のヘッジファンドは少人数での運用が可能とされています。

ロングショート戦略の特徴としては同じ業種内の割安な株式と割高な株式を見つければいいので簡単な戦略と言えます。

メリットをお伝えしましたが投資なのでデメリットもございます。

デメリット

①割安・割高の判断が難しい②暴落時に弱いこともあるの2点です。

割安・割高の判断が難しい

先ほどメリットで割安と割高の2つの株式を見つければいいから簡単だというように矛盾していますが、割安・割高の株式は適正価格に戻ることがロングショート戦略の前提となるため、前提通りに株価が動かないと損失の可能性もございます。

暴落時に弱いこともある

ヘッジファンドは相場に関係なく絶対的な利益を追求するを目標としていますが、株式相場が暴落すれば、質へと逃げてしまいます。

質への逃げというのは、買い銘柄が値下がり、売り銘柄が値上がりしてしまうため、買いと売りダブルで損失を被る可能性もございます。

説明をしましたが、ロングショート戦略は確かに少人数の運用や株式のみの投資対象なので攻めもでき、人件費も人数が少ないほど良いかもしれませんが、大暴落に弱いこと割安割高を見つけることが難しい点は頭に入れておくと良いでしょう。

まだわからないこと、興味があるなどございましたら一度お話しできればと思います。

連絡先はalive.kunihiro@gmail.comまでお願い致します。


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