スタグフレーションとはどういった時に起こるのかをMBAホルダーでFPの僕が解説
MBA・FPオフィスALIVE代表の國弘泰治です。
今回はスタグフレーションについて解説していきます。
スタグフレーションと聞くと何か聞いたことあるけど詳しくはわからない人が多いのではないでしょうか?
そこで今回はスタグフレーションについて解説していきます。
スタグフレーションとは?
通常インフレやデフレになった場合の仕組みについて説明すると、インフレーションは経済が上向くことで商品やサービスの需要が増大し、お金の価値は減少していきます。
それに対してデフレーションは物価が下落していき、経済状況が停滞していき、商品やサービスに対する購買意欲が少なくなり、お金の価値が上昇していきます。
スタグフレーションは、景気が不況もしくは停滞しているにも関わらず、物価が上がっていくというものです。
次はスタグフレーションがなぜ起こるのかについて説明していきます。
スタグフレーションが起こる要因
スタグフレーションが起こる要因として供給ショックや財政や通貨判断のミス、そして通貨の過剰供給がが起こる要因です。
スタグフレーションが起こる要因となった時事問題ついては1973年のオイルショックとギリシャショック、そして最近の円安による輸入価格の上昇が挙げられます。
オイルショック
中東の産油国の原油価格が7割引き上げたことを受けて、後に狂乱物価と言われるインフレが起こったことを第一次オイルショックと呼ばれています。
1978年にOPEC(石油輸出国機構)が原油価格を段階的に大幅値上げを実施したことや1979年のイラン革命、そして1980年のイラン・イラク戦争の影響が重なったことで、原油価格は約3年間で約2.7倍に跳ね上がったことで日本の景気に大打撃を与えたのが第2次オイルショックとなります。
ギリシャショック
2009年に発覚したギリシャの経済危機で、同国の財政赤字はGDP比で13.6%に達し、国家の破綻処理がささやかれるほどであったと言われています。
なぜこのようなことが起こったかというと、2009年10月に政権交代がありました。
政権交代後に前政権が財政赤字に過少に計上していたことが明らかになったこと、ギリシャ国債の格付けが引き下げられたことで、市場での資金調達が難しくなったことなどが要因と言われています。
円安による輸入価格の上昇
日本は円安になると輸入する食料品や生活必需品の価格は上がり、これらを輸入に頼っていると、円安の影響を強く受け、物価が上昇します。
ただ好景気であればインフレーションしますが、景気が停滞した場合はスタグフレーションに陥りやすくなります。
ここまで説明しましたが、スタグフレーションは物価がインフレ状態にもかかわらず経済が停滞するような状況です。
ただ、これから家計のスタグフレーション苦を脱却することが出来るのかというと出来ないわけではありません。 スタグフレーション下で生き抜く上では資産運用の方針も考える必要がございます。
次回はスタグフレーション下でお薦めの資産運用について説明していきます。
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