S&PやMoodysでの格付け調査の手法と調べる方法
MBA・FPオフィスALIVE代表の國弘泰治です。 今回は投資対象国や投資する金融機関の格付けを調べる方法の1つとして、S&PやMoodysの格付けの調べ方について説明していきます。
内容としては以下の3点です。
- 格付け機関とは
- 投資対象国や金融機関について調べると日本で言うとどのくらい
- オフショア投資の金融機関の格付けは高水準?? 以下の点で説明していきます。
それでは説明していきましょう。
格付け機関とは??
格付け機関はいわゆる格付け会社のことで、企業や政府そして金融商品などについての信用度の格付け状態の評価の結果を記号や数字などで用いた等級を付与する機関のことです。
代表的なものとして、S&PについてはNISAで投資信託を購入している人についてはS&P500と聞くと馴染みがあるかと思いますが、企業の格付けについてはその他にもMoodysがございまして、日本であればJCRやFitchそしてR&Iなどがございますが、今回は絵画への投資がメインなので、S&PとMoodysの格付けについて説明していきます。
S&PとMoodysの格付けの順番
海外の投資で目に入れておきたいものとしてはS&PとMoodysです。
理由としては世界2大格付け機関と言われていることが挙げられます。
長期格付けで考えるとS&PとMoodysは格付けの方法も違うのでそれぞれについて説明していきます。
Moodys
主に、企業や債券などの信用力を調査して信用格付けを行っており、最高位がAaaでその次にAa、A、Baa、Ba、B、Caa、CaそしてCという順番になります。
Aa以下については上記にAa1、Aa2そしてAa3といった格付けがなされます。
AaからCaaまでの格付けの数字については3つ、CaそしてCには数字のランクがありません。
S&P
金融商品や企業そして政府などについてその企業の信用状態について意見や投資情報を提供する機関です。
格付けのランクとしてAAAからSDまで格付けされており、AAからCCCには+と−の格付けがあり、順番としてはAのランクから始まりAAA、AAのランクはAA+、AA、AA−、AランクはA+、A、A−、BランクはBBB(BBB+、BBB、BBB−)、BB(BB+、BB、BB−)そしてB(B+、B、B−)となっています。
次にCランクについて説明すると、CCC(CCC+、CCC、CCC−)、CCになりますので、CというランクはCCCとCCまでとなっております。 残りはRとSそしてSDの順番となります。
格付けしていくとまだわからない部分はあるかと思います。
ランク付けはこのようになっていますが、日本の企業や保険会社で言うとどのくらいなのかについて説明していきます。
オフショア投資の格付け~日本政府や日本企業や保険会社と比較
オフショア投資の格付けは、全てではないですが格付けされている企業もございます。
S&Pの格付けで日本はA+そしてMoodysの格付けはA1で、オフショア投資で有名なガンジー島はAA−とされており、マン島については、S&Pには格付けがないのでMoodysの格付けがございますので、日本とマン島を比較していきます。
Moodysの格付けを見ると、日本の場合A1に対してマン島はAa3と格付けされているため日本とガンジー島、日本とマン島の両方を比較すると日本より格付けは上と考えられます。
その他のタックスヘイブンと呼ばれる国に関しても、AMBEST社からA-を受けていることも挙げられています。 このように考えると、日本よりは格付けも高いといった意外な結果があるかと思います。
S&Pの格付けによるとガーンジー島に関してはAAクラス、マン島についてもMoodysでAa3の格付けを得ており、確かに上と言えます。 ただ格付けが高いといった理由だけで全てではありません。
シンガポールやマレーシアそして香港が良い格付けだから詐欺がないと言うと違います。 例えば、仮想通貨の投資MLMもあるように設立年数が1年あるかないかの会社もあるため、金融機関の歴史も1つの指標としてみておくべきです。 次に金融機関のその他の判断方法について説明していきます。
金融機関のその他の判断方法
オフショア投資については、失敗しないためにも格付け以外の判断は抑えておく必要がございます。
例えば、金融機関の歴史も重要で、格付けや歴史以外にも資産はどのような管理方式を取っているかも確認するのも1つの投資を決定する手段です。
歴史については金融機関ごとについて説明をしていきます。
RL360°
設立については、知っている方で馴染みがある言い方としてはロイヤルロンドンの方がイメージがあるかと思います。 元々はロイヤルロンドングループであったため、この名前で呼ばれている可能性がございます。
ロイヤルロンドングループは1861年からの歴史がある英国最大の相互年金保険組合で、1861年というと日本で言うと江戸時代末期からある金融機関でございます。
現在はIFGLグループであるため、歴史も短いと判断するかと思いますが、ロイヤルロンドングループから考えると歴史も日本で始めて保険会社ができるよりも長いため、詐欺に関する心配もないといえます。
手数料についてはオフショア投資の中では高い方ですが、25年まで積み立てることも可能で、代理店次第であれば年平均利回り10%を超えるIFAもあり、ボーナスもありますので、プランによってですが手数料である程度はボーナスで賄えるかと考えております。
Dominion
2004年からなので今年で20年で、歴史はRL360°よりは歴史は短いですが、ガーンジー島に本社を置いており、カストディアンバンクが世界最大のバンクオブニューヨークメロンのカストディアン口座にお客様のお金や資産を分別管理されています。
RLと比較すると手数料も1種類だけで、安全性も透明性が高いことや機関投資家向けのファンドへの投資も可能なのでお薦めですが、RL360°と違い信託会社であり、積立保険商品ではないため、ボーナスがないといった点はデメリットとなります。
FTLIFE
香港の保険会社で格付けについてもMoodysがA3、FitchがA−となっており格付けも高い評価を受けています。 MoodysのA3は日本で言うと伊藤忠商事はA2なので伊藤忠商事よりも上の格付けで、同じA3であれば三井物産と同じ格付けとなります。
保険業界以外と比較するとなると違うのではないかと思うかもしれませんので、保険業界でも例えて説明していきます。
明治安田生命はA1の格付けなのでFTLIFEよりは低く、同ランクの保険会社で言うと日本生命と同じ格付けをされているということになります。
SUNLIFE
本社はカナダですが、設立は1865年とこちらについてはRL360°と同様に歴史の長い会社でニューヨーク証券取引所等の証券取引所に上場しており、アジアでは香港に支社がありFTLIFEの競合相手と言われています。
S&PでAA、Moodysでの格付けはAa3となっており、S&Pについてはメットライフ生命がAA−のため格付けとしてはSUNLIFEの方が上であると考えられます。
MoodysについてはAa3なので日本にある外資系の保険会社のアメリカンファミリー生命(アフラック)と同じランクで、日本にある保険会社と比較すると日本生命や第一生命などの日本の保険会社と比較するとSUNLIFEの方が上です。
このように格付けをしていきましたが、日本の保険会社と比較するとS&PやMoodysで格付けされているものについては、Moodysであれば日本生命、S&Pについてはメットライフ生命よりも格付けが上です。
確かに掛け捨て型の定期保険については日本でもいいかと思います。
生命保険であれば、入院や通院費などオフショア投資で賄えない部分もございますので、入院や通院であったり、入院や通院で対象外の部分を賄えます。
ただ資産運用で保険やトラスト等を行うのであればオフショアと投資の方が老後資金2000万円を貯めるという点では良いものが多いかと考えられます。
変額保険といったものだけでなく元本確保型のもので複利で運用が可能な貯蓄保険がございます。
ただ日本人でオフショア投資をするのであれば日本の金融庁には登録されていないので、加入する点では問題はありません。 契約する手段に関しては、海外のIFAに直接連絡する必要がございます。
私も海外の代理店を紹介することも可能ですし、私自身はMBA取得のファイナンシャルプランナーという肩書きで、お恥ずかしながら日本語しかできないので日本人サポートセンターのあるIFAともコンタクトは取れます。
RL360°については年平均利回りが12%の代理店とも対応は可能なので、一度お話を聞いてみると良いかもしれませんね。
オフショア投資でお困りごとがございましたら、alive.kunihiro@gmail.comまでご連絡をお願いいたします。
解決策はここに眠っているかもということで当事務所のLP作りました。
0コメント